商標調査は大切です!!

search_image

新商品の商品名を考えた!
新サービスのサービス名を決めた!
新商品のロゴマークを作った!
さあビジネス開始だ!忘れずに商標出願もしておこう!

すばらしいことです。

・・・でも、その前に是非ひとつ気にして頂きたいことがあります。

1.商標調査の重要性

商品名、サービス名、ロゴなどの商標を使用しようとするときや、商標を出願する前には、是非とも商標調査を行われることをお勧めします。(先行商標調査とも呼びます)

商標調査とは、簡単に言うと「その商標に抵触する他人の登録商標が既に存在するか否か」を調べる調査のことです。

仮に自分で独自に考えた商標であっても、先に他人がその商標と同一又は類似の商標を出願して登録していたら、その他人の商標権を侵害することになってしまいます。また、その商標を出願したとしても、その商標と同一又は類似の他人の登録商標が既に存在していれば、出願が拒絶され、商標の登録をすることができません。

他人の商標権を侵害する場合、自分はその商標を使用することはできません。商標権者から訴えられると、商標の使用ができなくなるだけでなく、賠償金を支払わなければならなくなったり、商標の変更や商材の変更が必要になったり、顧客の信頼を失ったり、大きなダメージを受ける可能性があります。

また、せっかく商標を出願したのに、他人の同一・類似の登録商標が存在することによって登録を受けられなければ、出願が無駄になってしまいます。

自分の商標を自由に使用できる状況を確保し、後々の無駄な労力や費用の発生を回避するためにも、事前に商標調査を行うことは非常に大切だと考えます。是非頭に留めておいてください。

2.商標調査を行うには

特許庁のデータベースである「J plat pat」では、その時点で特許庁に登録されている登録商標と、係属中の出願商標のデータが蓄積されております。

「J plat pat」を使えば、自分の商標と同じような構成のネーミングやマークなどを検索することができます。
ある程度の慣れと時間は要しますが、この「J plat pat」を駆使して自分で商標調査を行うことも可能です。

ただし、調査範囲の適切な判断や、検索結果として発見された商標が自分の商標と類似するかどうかの判断(類否判断と言います)には、判例・審決例の知識などを含む高度な専門的知見が必要な場合が多いです。

また、仮に抵触する先行登録商標等がデータベース上で発見されなかった場合であっても、識別機能を有しない商標など、そもそも登録を受けることができない商標である場合もあります。このような判断にも専門的知見が必要なケースが多々あります。

時間と労力をかければ自分で商標調査を行うことも可能ですが、万全を期すのであれば、できれば専門家に調査を依頼されることをお勧めいたします。

3.まとめ

今日の記事のまとめです。

・「商標」を使用しようとするときや、商標を出願する前には是非とも商標調査を行うべき。

・特許庁データベース「J plat pat」を使って自分で調査することも可能。

・ただし、正確な調査結果を得るには専門的知見が必要なため、万全を期すのであれば専門家に依頼するのが安心。

森国際特許事務所では、使用前、出願前の商標調査を承っております。

18年超の経験を有する弁理士がヒアリング・調査・報告まで一貫して担当致します。

専門知見に基づいた高い精度の調査結果をお届けすることができます。


商標に関するご相談がございましたら是非お寄せください。

ご相談はこちらから。


(関連記事)
※本記事に関連する記事です。是非あわせてご参照ください。

「商標登録はなぜ必要?」

「商標登録出願はどのタイミングでするべき?」